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学ぶことを棄てる⁉ ―「人と人との関係性」から人事労務を考える㊼

こんにちは。

大野事務所の今泉です。

 

ワールドカップ、盛り上がってますね(4年前も同じようなことを書いた気が。。。)。日本代表、とっても残念でしたが、とっても頑張ったと思います!

リスペクトです!!

 

さて、これまで人事労務で注目されている概念や手法あるいはキーワードについて解説したり、考えを述べさせていただいたり、といった内容のコラムをアップさせていただいてきました。人事労務に限ったことではないのかもしれませんが、次から次へと新しいものが出てきて、フォローするのが本当に大変です。中には、これまでの概念や手法の焼き直しのようなものもあります。焼き直しのように見えるけれども微妙に違うようなものもあります。また、これまで存在していた二つのものを足して2で割ったようなものもあります。もちろん、ジョブ・クラフティングのようなユニークなものもあったり千差万別、という印象です。

 

また、人事労務に関するシステムも同様でしょう。人事管理システムや勤怠管理システムなど、雨後の筍のようにリリースされた時期がありました。

弊所のお客様からも「どのシステムがいいですか?」と聞かれることもありましたが、正直なところ目的や予算その他の事情が様々である以上、これ!、と特定することはなかなか難しいところです。

 

そして「とどめ」は生成AIです。

業務に活用することもあるのですが、出始めの頃はとんちんかんな回答も上がってきていました(それがかえって微笑ましかったように思えるのですが・・・)。ですが、現時点では皆様ご存知のとおり、かなりの高水準となっており、まさに日進月歩とはこのこと、といった様相です。

 

このように新しいものを取り入れていかざるを得ない状況において、これまでの古くなった知識やスキルは捨てていかなければなりません。人一人のキャパシティには限界がある以上、取り入れっ放しというのは、残念ながら不可能です。AIとは違いますね。

 

つまり、学びにも新陳代謝が必要、ということです。これを意識的に行っていくことにより、新たな学習成果を得ることができる、というわけです。

 

こういった一連の取組は「アンラーニング」といわれており、「学習棄却」という訳語が充てられています。

「棄却」というのは難しい言葉ですので個人的にはイメージが湧きにくいのですが、違う訳語で「学びほぐし」というものもあるようです。

「学びほぐし」というのはなかなか味のある言葉だと思いますが、『硬直した知識・スキルを「ほぐし」て、要らないパーツは捨てて、新たなパーツを仕入れる』という意味合いなのだそうです。

 

なるほど、とは思うものの、実績や成功体験のような自分の拠り所となるようなものを「捨てる」ことは、なかなか難しいと思います。

一方で、実績や成功体験なども時代とともに陳腐化し「使えない」ものになっていくのも事実でしょう。

 

にもかかわらず、自分の「型」に固執することは、固定観念を生み出し、成長をストップさせることにつながってしまうことになります。

この固定観念を生み出す、というところがポイントだと思います。

「思い込み」がトラブルを招く、というのは以前にも書かせていただいたところですが、成長を阻害する要因にもなり得る、ということですね。

 

ちなみに、日本でも「守破離」という考え方があり、芸事などで用いられることでよく知られていると思います。

ちょっとアンラーニングとは異なるところもありますが、「型」に固執しないというところの発想が似ています。

 

また、リスキリングという言葉もあって、こちらは「学び直し」といわれますが、アンラーニングと何が異なるのでしょう。このコラムで頻出の比較検証をすると、、、

 

アンラーニング

これまでのスキルや知識を意識的に見直し、固定観念を手放すこと

リスキリング 

文字どおり新しいスキルを習得すること

 

ということになります。アンラーニングは捨てる方に重きが置かれているようです。

リスキリングするための下準備といった位置づけといえそうですね。

 

温故知新という故事成語もあります。

これは一見すると古い考え方を手放す、というアンラーニングとは一線を画するようにも思えます。

ですが、過去の学びや経験を振り返り、新しい知識や価値を見出すという意味である温故知新は「学びほぐす」という言葉の持つイメージと親和性があるように思えました。

 

ところで、なぜ、今回このような内容を思いついたのかというと、この原稿を書いているときに事務所ではレイアウト変更を行っていて、席を動くために身辺整理をしていたのですが、何年も目にしていないファイルや書類の控えが山のように発見され、これを機にごっそり廃棄したことからでした。

 

これで、キャビネットにも空きが出て新しいものが入れらるというわけです。

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今泉 叔徳

今泉 叔徳 特定社会保険労務士

パートナー社員

群馬県桐生市出身。東京都立大学法学部法律学科卒業。
人事労務関係の課題解決の糸口としてコミュニケーションや対話の充実があるのではないかと考え、これにまつわるテーマでコラムを書いてみようと思い立ちました。日頃の業務とはちょっと異なる分野の内容ですので、ぎこちない表現となってしまっていたりすることはご了承ください。
休日には地元の少年サッカーチームでコーチ(ボランティア)をやっていて、こども達との「コミュニケーション」を通じて、リフレッシュを図っています。

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