「平成28年度 過労死等の労災補償状況」について
厚生労働省は、6月30日、平成28年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ、
公表いたしました。概要は次のとおりとなります。
なお、今回より過去6年分の裁量労働制対象者に係る支給決定件数についても公表されています。
≪概要≫
1.脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況
①請求件数は825件で、前年度比30件の増。
②支給決定件数は260件で前年度比9件の増。
うち死亡件数も前年度比11件増の107件。
③年齢別では、請求件数は「50~59歳」266件、「40~49歳」239件、「60歳以上」220件の順に多い。
支給決定件数は「50~59歳」99件、「40~49歳」90件、「30~39歳」34件の順に多い。
④時間外労働時間別(1か月又は2~6か月における1か月平均)支給決定件数は、
「80時間以上~100時間未満」106件で最も多く、「100時間以上」の合計件数は128件。
2.精神障害に関する事案の労災補償状況
①請求件数は1,586件で、前年度比71件の増。
うち未遂を含む自殺件数は前年度比1件減の198件。
②支給決定件数は498 件で前年度比26件の増。
うち未遂を含む自殺の件数は前年度比9件減の84件。
③年齢別では、請求件数は「40~49歳」542件、「30~39歳」408件、「50~59歳」295件の順に多い。
支給決定件数は「40~49歳」144件、「30~39歳」136件、「20~29歳」107件の順に多い。
④出来事(※)別の支給決定件数は、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」74件、
「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」63件の順に多い。
3.裁量労働制対象者に係る支給決定件数
①過去6年間で裁量労働制対象者に係る脳・心臓疾患の支給決定件数は22件。
うち専門業務型裁量労働制対象者に係る支給決定が21件、
企画業務型裁量労働制対象者に係る支給決定が1件。
②過去6年間で裁量労働制対象者に係る精神障害の支給決定件数は39件。
うち専門業務型裁量労働制対象者に係る支給決定が37件、
企画業務型裁量労働制対象者に係る支給決定が2件。
詳細は、下記URLにてご確認ください。
【平成28年度 過労死等の労災補償状況】
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000168672.html
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